ゲームはどこからでてくるの?

ゲーム作りの挫折

 

小学生の頃、僕はファイナルファンタジーやドラゴンクエストといったゲームにすっかり魅了されていて、それはもちろん僕だけではなく友達の多くがそうだった。

そうしたら、自分にもあんな壮大なスケールの世界が作れるんじゃないかって思うのが流石小学生。

将来の夢は「ゲームデザイナー」と、臆面もなく書いてしまいます。

折しも当時プレイステーションが僕らの遊びを席巻していて、そのあまりに多くのソフトの中で出会ったのがツクールシリーズ。

これ、もちろん今でも現役バリバリですが、素人でも自由自在にゲームがクリエイトできるって夢の様な旨がパッケージに書かれておりまして、当然小学生の僕は手を出してみるのですね。

……ハッ、自由自在(笑)

はい、挫折しました。いや、みなさんもあるでしょ。そういう経験。絶対。

そんな簡単に小学生が作れたら苦労しません.

その苦い経験のせいで将来の夢の欄には別なものを書くことになるわけですが、それはまぁこの際どうでもいい。

じゃあ、当時の自分がなぜ、ゲームを作れなかったのか。その原因は今ならわかります。

そう、企画書を作っていなかったからです(まぁ異論は認めましょう)。

 

 

ゲームの始まり

 

全てのゲームは企画を立てるところから始まります。例外はありません。

どんなゲームをつくるのかをしっかりと考えること。

簡単に言ってしまえば企画なんてただ単純にそれだけの話しですが、その企画をきちんと目に見えるカタチにすることなくなんとなーくド素人が作り始めても九分九厘挫折します(作ってても十中八九挫折するがな!)。

企画書を作るということは、目に見えないふわふわしたものを目に見えるしっかりとしたものにするということです。目に見えないものはいくらしっかり考えぬいたものでもあやふやな部分が残ってしまいます。

企画書を作る作業はそのあやふやな部分を一つ一つ塗りつぶしていく作業なのです。

小学生のあのころ、女の子の下腹部の構造も知らなかったし、株取引についてもまったく知らなかった。もちろん、企画書というものの存在についても僕は露ほどもしらなかった。そういう発想もなかった。

 

 

 

企画書のもと

 

製作中の「ストラトス・シルフ」では、イラストレーターの準さんに企画を作ってもらいました。

もともと頭の中にあった世界観がもとになっているらしいのですが、未だ科学は人の頭の中を覗くことはできないので、紙に落としてもらいました。これはその最初の最初です。

Strato’s Sylph 企画書 草案1

■コンセプト
案1 横スクロールシューティング×ミリタリーシミュレーション
案2 美少女×戦闘機×武器

■売り
ミリタリー要素を加えることで他のゲーム等で身に着けたミリタリー知識を
生かして遊ぶことができる

例)
・自動小銃『AK-47』は威力が高いが弾がばらける
・散弾銃は威力が高いが射程距離が短い
・戦闘機『F-15』は積載量が多いので持つことのできる予備弾に余裕がある

■ターゲット
・20代後半~30代
・男性
・最近のミリタリーブームで軍事に対して興味がある(にわかミリタリーファン)

理由
・FPS、シューティングゲームのプレイ経験がある
・ある程度ミリタリー知識に興味をもってくれそう
・熱心にゲームをプレイする経験がある
・パソコンを所持している
・一度好きになってもらえれば長い期間好きでいてくれる

■見せたい優先順位
1、発射できる弾数に制限があり、再装填が必要である
2、武器特性を分ける、最低でも2種・高威力、低命中 ・低威力、高命中
3、ミサイル(ボム)表現

■参考作品
・エースコンバット フライトシューティング
・コールオブデューティ 実銃のゲーム上のパラメータ
・艦これ 世界観
・メタルスラッグ 銃火気のグラフィック表現

これだけではどんなゲームかはまだよくわかりません。実際はこのあともやりとりしたりドキュメントを書いてもらいました。おかげで結構変わっています。

時間的な問題であまりキレイなカタチで企画書を書いてはいないのですが、少なくとも僕の小学生時代もこのようにまとめを作っていたら、すこしはまともなクソゲーを作れたかもしれません。

 

 

ゲームはどこからでてくるの?

 

頭の中に描いているそのあふれる妄想は、まだゲームでも、その素ですらありません。

ただの妄想です。

それを企画として形にしたとき、初めて妄想がゲームの素になります。

ゲームは頭の中に詰まってはいません。そこから生まれるわけではありません。

初めて、それは、企画書から産声を上げてでてくるのです。